header
header

MIDIキーボードが使えない(鳴らない) - Cubase

CubaseでMIDIキーボード(正確にはMIDIキーボード・コントローラー、最近は「MIDI鍵盤」とも呼ばれます)が繋がらない(使えない、音が鳴らない)場合の対策のヒントを解説します。

そもそもMIDIキーボードは音を出す機能がないのでそれ自体では音を出せません(鳴りません)。 音声の出力端子も装備されていないはずです。 MIDIキーボードが出力するのは演奏情報であり音声ではありません。従ってMIDIキーボードを弾いても音が出ない原因は主に下記のいずれかです。

  • 演奏情報を音声に変換する機能あるいは機器(MIDI音源)の設定に問題がある
  • 演奏情報がMIDI音源に届いていない
  • オーディオ環境が正しく設定されていない(MIDI音源としてソフト音源を使用している場合)

このページは下記の内容で構成しています。

〔2019.8.23 初回掲載、2021.12.12 最終更新

この記事のカテゴリ

関連情報

  • ケース1.「うちにキーボードがあるのだけど、DTMの打ち込みに使えますか?」〔DTM Solutions〕


1. CubaseにMIDI情報が届いているか?

音が鳴るかどうかは別として、CubaseにMIDI情報が届いているかどうかを確認してみます。

MIDIキーボードを適当に弾いて、右下のインジケーター(メーター)が振れるかどうかを確認してください。 隣の方に似たようなメーターが並んでいるの注意してください。 MIDIキーボードを弾いてもこのメーターが振れない場合は、CubaseはMIDI情報を受け取れる状態にないことを示しています。

MIDI input

「スタジオ」>「スタジオ設定」>「MIDIポートの設定」を開くと、その時点でCubaseで使えるMIDIデバイスの一覧が表示されます(ソフト音源は表示されません)。

MIDI input

使用中のMIDIキーボードやMIDIインタフェースらしいものが一覧にない

この一覧に使用中のMIDIキーボードらしいものが無い場合は下記のような問題が考えられます。お使いの機種に応じた対応を行う必要があります。

  • MIDIキーボードやMIDIインタフェースのドライバーがインストールされていない
  • MIDIキーボードやMIDIインタフェースとPCが物理的に繋がっていない
  • MIDIキーボードやMIDIインタフェースの電源がオンになっていない

一覧はあるがチェック[X]が入っていない

この[X]は「使用不可」ではなく「使う」という肯定的な意味を示すものです。何らかの理由でチェックが外れる場合があるので、クリックしてチェックを入れます。


2. MIDIトラック、インストルメント・トラックにMIDI情報が届いているか?

Cubase自体にはMIDI情報が届いているが、MIDIトラックやインストルメント・トラックがMIDI情報を受け取れる状態にない場合があります。 MIDIキーボードを適当に弾いて、トラック名横のメーターが振れるかどうかを確認してください。 振れなければそのトラックはMIDI情報を受け取れる状態にありません。

sync image1

トラックの左のインスペクターを確認し、そのトラックがどこからのMIDI情報を受け取るようになっているかを確認します。 多くの場合「All MIDI Input」になっていれば問題ありません。

sync image1
【関連項目】
トラックを作るにはどうやるのか(Cubase Pro10)

3. トラックは目的のMIDI音源にMIDI情報を送信するようになっているか?

トラックの左のインスペクターを確認し、そのトラックがどのMIDI音源にMIDI情報を送信するようになっているかを確認します。

sync image1


4. MIDI音源(ソフト音源)の設定に問題はないか?

CubaseにMIDI情報が届き、トラックのインスペクターの設定が正しくても、MIDI音源(ソフト音源)が音を出せる状態になければ音は出ません。 MIDI音源(ソフト音源)によっては明示的に音色をロードしておかないと音が出ないものもあります。

【関連項目】
HALion Sonic SE3の音が出ない

ちなみにCubaseに附属するHALion Sonic SEはスロットに音色プログラムをロードしていない場合はトラック名横のメーターは振れません。



5. Cubaseのオーディオ環境に問題はないか?

ソフト音源(VSTi)はCubaseのオーディオ環境を通じ音声を出力します。そのためMIDI周りの設定が正しくても、オーディオ環境に問題があれば一切音が出ないことになります。 オーディオ環境の問題対応は下記のページを参考にしてください。

【関連項目】
音が鳴らないときのチェック項目(Cubase)

6. MIDIフィルターで余計なことをしていないか?

これはかなりレアなケースかもしれませんが、過去に受けた相談の中に何件かこれに該当するケースが実際にありました。 状況としては以下のようなケースです。

  • 1.トランスポートのMIDI入力インジケータには反応がある
  • 2.ソフト音源のパネルを直接クリックすると音が出る
  • 3.でもMIDIキーボードを弾いてもMIDI情報を受ける様子はなく、音は出ない
sync image1

いろいろとあちこち弄ってるうちに誤って肝心の「ノート」情報をフィルターによって無視する設定にしてしまうケースです。 環境設定のMIDIフィルターには破棄する情報にチェックを入れるという点に注意してください。



7. MIDIスルーはオンになっているか?

MIDIフィルターと同様に「MIDIスルー」がオンになっていることも重要です。デフォルト状態ではオンですが、チェックが入ってなければ入れてください。

MIDIスルー


8. 初期設定ファイルのリセット

なんらかの理由でCubaseの内部で不具合が起きていることが原因でMIDIキーボードからのMIDI情報がインストゥルメントに届かない場合があります。
この場合はCubaseの「初期設定ファイルのリセット」を実施することによって回復する場合があります。
最近のCubaseには起動時にセーフモードダイアログを出すことによってユーザーが独自に施した環境設定を無視した立上げを行うことができますが、初期化としては「初期設定ファイルのリセット」の方が強力です。

これはCubaseをインストール直後の状態に戻すものですが、Q/Aにあるリセット手順には初期設定ファイルのバックアップ作業も含まれるので、万一の場合は元に戻すことができます。
Cubaseのアンインストール/再インストールでは初期設定ファイルが保持されます。アンインストール/再インストール実施の後でも「初期設定ファイルのリセット」は効果があります。
「初期設定ファイルのリセット」の詳細な手順はサポートのQ/Aを参照してください。

MIDIキーボードが使えない状況になったとき、細かいトラブルシューティングをパスして、さっさと「初期設定ファイルのリセット」を行った方が解決が早い場合もあると思います。 でも、それをすると何がまずかったのかを把握する機会を失うことになります。そんなこともありこの記事では「初期設定ファイルのリセット」を最後に紹介しています。

【関連情報】

  • ケース1.「うちにキーボードがあるのだけど、DTMの打ち込みに使えますか?」〔DTM Solutions〕