1. 私的音楽制作環境あれやこれや:TOP
  2. 問題と対策、備忘<CUBASE編>

音が鳴らないときのチェック項目(Cubase)

外付けオーディオ・インタフェース(以下、オーディオI/F)から音が出ない、録音したオーディオトラックから音が出ない場合など、Cubaseから音が出ない場合の確認項目の一例を示します。

なお、ケーブル類の物理的な接続には問題ないものとします。

〔2018.7.11 初回掲載、2019.7.9 最終更新〕

このページは下記の内容で構成しています。

0.本当に音が出ないのか
1.WindowsはオーディオI/Fの接続を認識しているか
2.WindowsはオーディオI/Fをどのように認識しているか
3.CubaseのVSTオーディオシステムにオーディオI/Fが指定されているか
3.5.オーディオI/Fの各入出力ポートの状態を確認する
4.Cubaseのオーディオコネクションの「出力」もしくは「Control Room」タブは正しく設定されているか
5.オーディオ・トラックの出力バス設定は正しいか
6.オーディオ・トラックのモニター・ボタンがオンになっていないか
7.各種インジケータの動きはどうなっているか

0.本当に音が出ないのか

Cubase Pro 10

〔Cubase Pro 10の例〕

Cubaseの音が出ることを確認するもっとも簡単な方法がメトロノーム・クリックを鳴らしてみることだと思われます。

[トランスポート]メニューから[メトロノーム設定]を開き、画像のような設定になっていることを確認して閉じます。 再生ボタンを押下してCubaseを動かしてみます。「ピッ、ピッ、.....」というようにメトロノームが鳴らなければ、以降の内容に沿って各種設定内容を確認します。


1.WindowsはオーディオI/Fの接続を認識しているか

〔Windows7の例〕

まずはなによりもパソコンのOSがオーディオI/Fが接続されていることを認識している必要があります。 この例で使用しているオーディオI/Fは "Eleven Rack" という製品です。ここに載っていなければ当節以降の確認はムダです。


2.WindowsはオーディオI/Fをどのように認識しているか

〔Windows7の例〕

WindowsがオーディオI/Fを認識しているのなら、コントロール・パネルにも表示されているはずです。 ここで確認しておきたいのはWindowsがオーディオI/Fを「既定のデバイス」と認識しているのかという点です。

「既定のデバイス」でなければならないというわけではありません。 むしろ「既定のデバイス」でないほうが良い場合が多いと思います。 当節以降の確認で問題が生じた場合は「既定のデバイス」を外してみたほうが良いかもしれません。

いずれにしてもWindowsがオーディオI/Fをどのように扱っているのかは把握していおきたいところです。


3.CubaseのVSTオーディオシステムにオーディオI/Fが指定されているか

〔Cubase Pro 9.5の例〕

ここからはCubaseの設定確認です。

Cubaseで使用するオーディオI/FはこのVSTオーディオシステム・パネルのASIOドライバーの指定で決まります。ASIOドライバーは使用するオーディオI/Fのメーカーが同機用に提供するものを指定します。


3.5.オーディオI/Fの各入出力ポートの状態を確認する

〔Cubase Pro 10の例〕

3.の ASIOドライバーに指定したオーディオI/Fの入出力ポートの状態を確認します。表示欄に[X] が入っていればOKです。この [X] は「ダメ」という意味ではなく、「Cubaseで使用する」という意味のチェックです。 空欄のものがあればクリックして[X]にしてください。


4.Cubaseのオーディオコネクションの「出力」もしくは「Control Room」タブは正しく設定されているか

〔Cubase Pro 9.5の例〕

VSTオーディオシステム・パネルで指定したオーディオI/Fにある出力ポートのうち、Cubaseで実際に使うものはオーディオコネクションの「出力」に定義されている必要があります。


ただし、Control Room Mixerを使う場合は「Control Room」タブだけ定義されていればOKです。「出力」タブは未接続で構いません。


5.オーディオ・トラックの出力バス設定は正しいか

〔Cubase Pro 9.5の例〕

音が出るはずのトラックのインスペクターの出力先(出力バス)はオーディオコネクションに定義したものである必要があります。


6.オーディオ・トラックのモニター・ボタンがオンになっていないか

〔Cubase Pro 9.5の例〕

音が出るはずのトラックのトラック名下のスピーカー・マークのボタンがオンになっていると録音済みの音声ではなく入力音声が出力されます。 録音終了後はこのボタンをオフにする必要があります。

このボタンの振るまいについては環境設定にて変更の余地がありますが、ここでは割愛します。


7.各種インジケータの動きはどうなっているか

Cubase Pro 9.5
Cubase Pro 10

〔Cubase Pro 9.5、10の例〕

トラック名横のレベルメーター【@】が上下していればそのトラックは指定された出力バスに音声を送り出しています。 そしてトランスポートパネルのレベルメーター【A】が上下していればCubaseは出力バスの音声をオーディオI/Fに送り出していると考えてよいと思います。


以下はトラック名横のレベルメーター【上図@】が上下しているのにトランスポートパネルのレベルメーター【上図A】が上下しない場合の確認です。

オーディオトラックの[e]ボタン【下図@】を押してチャンネル設定パネルを開きます。 次に[→>]ボタン【A】をオンにします。すると、【B】の枠で示したように、そのトラックから最優的なステレオ出力に至る流れに上にある全てのチャンネルのフェーダー部分が並んで表示されます。これをみればどこで音が止まっているのかがわかります。

問題のありそうなチャンネルの設定パネルを開いて、音量設定に影響がありそうなツマミ類の設定を確認してください。各チャンネルの設定パネルは[E]ボタン【C】で開くことができます。 フェーダー【D】が下がりきっていれば後続のチャンネルには渡されません。ゲインも同じです。インサートしたエフェクターのなかに出力ボリュームを絞り切っているものがあるかもしれません。





更新履歴
2019.07.09 「7.各種インジケータの動きはどうなっているか」に Cubase Pro 10 の画像を追加
2019.05.26 「0.本当に音が出ないのか」と「3.5.オーディオI/Fの各入出力ポートの状態を確認する」と追加
2018.07.26 「7.各種インジケータの動きはどうなっているか」を拡充
2018.07.11 新規掲載