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 VIRTUAL SOUND Canvas 3.0 Product Review 11/03/1999


Introduction

ローランド社製ソフトウェアシンセサイザーVIRTUAL SOUND Canvasがバージョンアップして、 VIRTUAL SOUND Canvas 3.0 (VSC88-H3) となりました。
ここでは、同製品のひとつ前のバージョンであるVSC88-H(VSC-88 Ver.2.0)との違いを、 おもにGMサウンドセット(キャピタル・トーン)、すなわちGM対応のMIDIファイルを鳴らした場合の音質で比較した結果をレポートします

ローランド社製品情報ページへのリンク


【VIRTUAL SOUND Canvas 3.0 (VSC88-H3)】


【VIRTUAL SOUND Canvas VSC88-H (VSC-88 Ver.2.0)】

【確認環境】
■使用VSC3.0:Windows版
■使用VSC-88H:Windows版(初期バージョン)
■使用PC:DELL Dimension V400 [PentiumU 400MHz, 196M Ram]
■サウンドカード:YAMAHA DSP Factory DS2416

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Capital Tone Sound Quality

いくつかのGM対応のMIDIファイル(ただし、トータルリバーブタイムとリバーブレベル制御用のローランド・エクスクルーシブを含むもの)を鳴らして、 両者の違いを比較すると、あきらかにVIRTUAL SOUND Canvas 3.0(以下、VSC3.0)に軍配が上がります。 この違いは一聴してわかるレベルのものです。

ところがよく聞き比べて見ると、キャピタルトーン(バンクセレクトを使用せずに使える128通りの音色)に関するかぎり音源波形自体はまったく同じか、 またはほとんど違わないことがわかります。 一聴してわかる違いは、高域がクリアに聞こえる点と、リバーブの深さとクオリティの向上がもたらしているもののように思えます。 実際にVSC3.0の方がリバーブのかかりは深めで、減衰時間も長めになっており、残響音自体もかなり”きめ細かい”ものに なっているようです。
ただし、これはVSC3.0が残響で音質をごまかしているということではなく、 むしろ旧VSCのリバーブのかかりが浅めであったために感じられるもので、VSC3.0がまた一歩ハード音源に近づいた、 といえそうです。

ハードウェアSC88系をリファレンス機として使用してMIDIファイルを作成している立場かVSC3.0をみると、 まだまだハード音源には及ばないものの、かなり許せる線まで音質が向上している、といえます。 MIDI音源に5万円ほど出費したくない方には、このVSC3.0はお勧めです。また、ハードSC55系をお持ちの方で、 同じくハードSC88に手が出ない方にもお勧めです。
ただし、この最新のVSCも発音が遅れるので、リアルタイム演奏には基本的に適しません。


Convert to WAV File

VSC3.0にはMIDIファイルをデジタル・オーディオファイルであるWAVファイル(マック版はAIFF)に変換する機能が備わっています。
実は今回の新旧比較は、あらかじめVSC3.0でMIDIファイルをWAVファイルに変換しておき、 旧VSCにインストールしなおして、旧VSCの音はMIDIファイルのを演奏したもの、新VSCの音はあらかじめWAVにしておいたものを聴きながら比較しました。
これはひとつのPCに新旧VSCを共存させることができないための措置です。

WAVファイルへの変換は、MIDIファイルの演奏をシミュレートしながらのバッチ処理(複数ファイルの一括も可能)で行われるため、 実際の演奏時間よりも高速に行われます。
なお、CPUパワーにもよると思いますが、 リアルタイム演奏で激しく音切れするMIDIデータをバッチでオーディオに変換しても、 音切れが解消されるということはないようです。当方の環境ではもともとほとんど音切れが発生しないため、 明確な違いを聴き取ることはできませんでした。 シンバルのロール(?)の音切れはかなり気になりますが、これは音源の設定によるもののように思えます。



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