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 FAQ 2000 PAGE-3

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Q.136 Cakewalkで作ったものをsave as midiすると、変な音だけが時々聞こえてくるだけ
(本件は何度かメールのやりとりを行いました。経過に沿って解説します。)

質問内容(その1)
私は自分で作った音をBGMとして使いたくなり、今年のはじめRoland XP-30シンセサイザーとCakewalk Home Studio というソフトと新しいサウンドカードをお店の人の薦めるままに購入いたしました。
Cakewalkで結構雰囲気のある音を使って海の感じとか風の感じとか音にしたものをwavにしてこれをCD焼いたりは出来たのですが、 Cakewalkで作ったものをsave as midiとしますともう似てもにつかない、雰囲気も何もない一つの変な音だけが時々聞こえてくるだけです (Cakewalk のソフトのなかでは同じに再生されますが、マイコンピューターの保存先のファイルをクリックして再生した場合)。
シンセサイザーやソフトを購入した店の店員の人はロックミュージシャンを志しているような人でMIDIの事は全然興味がなく知りません。
「CakewalkでしたらMIDIに打ち込んで行かなくても作った音をそのままMIDIとして保存できるはずだ。」
といわれましても私にはさっぱりわかりません。どうしたらいいかわからずとても困っております。

(2000.4.1)


A
Cakewalk のソフトのなかでは同じに再生されますが、マイコンピューターの保存先のファイルをクリックして再生した場合

MIDIファイルをクリックした場合に起動するソフト(メディア・プレーヤなど)の MIDIドライバーの設定がCakeと異なる為に生じるものではないでしょうか。 CakeのMIDIデバイス設定ではMIDI情報がXP-30に送られるようになっているが、 メディア・プレーヤなどのMIDIデバイスの設定がサウンドカードのMIDI音源機能になっているのではないか、ということです。
下の図はWindows95のMIDIプロパティです(コントロール・パネル→マルチメディ ア→MIDI)。

メディアプレーヤなどの簡易なソフトはここで強調表示されているデバイスにMIDI情を送信するようになっています。 この場合はRoland Serial MIDI Out AにMIDI情報が送られます。
なお、MIDIファイルをクリックしたときに起動するソフトは次の要領で確認/修正することができます。


Windows98の場合(どこか適当なフォルダを開いて「表示」を選びます)

Cakewalkでしたらmidiに打ち込んでいかなくても作った音をそのままmidiとして保存できるはずだ
もし、本当にこの通りに言ったとしたら、少なくともこのロック・ミュージシャン志風の店員はキーボーディストではありません(笑)。この人の言うことにはあまり深く考え込まない方が良いと思います。 違うかもしれませんが、こういう事を言いたかったのではないでしょうか。
「Cakewalkでしたら数値によるステップ入力をしなくてもも、MIDI対応キーボードで 引いた演奏情報をそのままリアルタイムで記録することができます。 CakewalkはスタンダードMIDIファイル(拡張子MIDのファイルはこのフォーマットです)形式をサ ポートしているので、 記録したMIDI情報をスタンダードMIDIファイル形式でき出すことが可能です。」

「MIDI =(イコール) 拡張詞.MIDのファイル」とか「MIDI =(イコール) MIDI音源」 と誤解している人が多いので話しがややこしくなります。 「MIDI」とは Musical Instrument Digital Interfaceの略で、楽器同士を相互接続して、 演奏情報などを送受信するための手順や情報のフォーマットを規定した規格のことです。
送受信する情報には演奏情報も含まれますが、これをPCにため込み、加工するのがMIDIシーケンスソフトです。 MIDIシーケンスソフトはもちろんPC上で動作するため、PCとMIDI対応の楽器を繋がなくてはなりません。 ところがPCは楽器ではないのでMIDI規格に合った接続端子はありません。そこでPC側にMIDIインタフェースが必要となります。 MIDIインタフェースを通してPCに接続した楽器は、PCのことを楽器だと思っているんです。

そしてMIDI規格の中で、楽器間を送受信する情報をファイル化する場合のフォーマットが定められています。 正式名称を”スタンダードMIDIファイル”といい、"SMF"と略します。
マイクロソフトが「MIDIシーケンス」と呼んでいる拡張子MIDのファイルはSMFをDOSあるいはWINDWSで扱える形式にしたものです。 SMFは他にも単に「MIDIファイル」とか「標準MIDIファイル」と直訳される場合がありますが、これらはすべて同じものを指しています。
このSMFを「MIDI」と呼んでしまうと、例えばこんな感じになります。

「僕のJISは芯が折れやすくて困るよ」
(この人の使っている鉛筆にはJISマークが付いている)
また、MIDI対応音源のことを指して「MIDI」と呼ぶ人も居ます。「ソフトMIDI」という言葉がよい例です。 この「ソフトMIDI」とは「DTM用ソフトウェアMIDI音源」あるいは「DTM用ソフトウェア・シンセサイザー」のことを指しています。

Cakewalkで作ったものをsave as midiとしますと、もう似ても似つかない...
スタンダードMIDIファイル(以下 SMF)はMIDI情報で組立てた曲情報を どのシーケンスソフトでも読込めるように 規格化したもので、多くのシーケンス・ソフトがこのフォーマットをサポートしています。 ところがこのフォーマットはシーケンスソフト専用のファイルフォーマットに比べると情報量が圧倒的に少ないため、 演奏自体に必要な報を除いて、多くの情報が失われてしまいます。
シーケンスソフトの多くは音源に音色設定する機能を持っています。シーケンスソフト専用フォーマットで保存する場合は 音色設定情報が演奏データと一緒に保存される場合が多いと思いますが、 MIDIファイルで書き出す場合にも同様のことをしてくれるかどうかはわかりません。 このあたりの書き出し機能はシーケンス・ソフトによって異なります。
また、作成するSMFが第三者のもとで演奏されることを前提とするならば、 GM音源(XP30にも入っています)の使用を前提としたものを作るなどの考慮も必要になります。
お店のひとの薦めるままに購入いたしました。
なにゆえサウンド・カードを進められたのでしょうか。 お買い物の内容は基本的には間違っていないと思いますが、 サウンドカードについて はちょっと疑問符が付きます。




質問内容(その2)
作成するSMFが第三者のもとで演奏されることを前提とするならば、 GM音源(XP30にも入っています)の使用を前提としたものを作るなどの考慮も必要になります。
そのような前提はございません。全くの自己満足のためです。 少しでも作った音に近い雰囲気の音が再生出来ればとても嬉しいと思っております。

MIDIフロパティですが、私のと若干違うようです。 どのように設定するのかわかりませんので、違いを書きます。
私のはWindows 98です。 単一の機器(S)のすぐ下のところは"Microsoft GS wavetable SW Synth"となっております。 さらに下の(白いところ)ところにはFMシンセサイザ(2)、Microsoft GS Wavetable SW Synth(ハイライトになっております)、 MPU-401(3) l__Roland XP-30” となっております。
あと違うところは、”MIDI登録名”が”MIDI設定名”その下のところは”標準”でなく”既定値”となっております。


A
作成した曲をCake以外のシーケンスソフトを使用する人に渡す必要が無く、自分の環境のみで使用するならば ”MIDIファイル形式での保存(SAVE AS MIDI)”をする必要はなく、Cake専用フォーマットでの保存を使用すればよいと思います。 シーケンスソフトを使用する場合は、あくまでもそれ専用のフォーマットで保存するのが基本です。 "専用のフォーマット"をマスターにて保存しておき、MIDIファイルが必要なときにだけSAVE AS MIDIを使用すべきです。 専用フォーマットの方を残しておかないと、あとで再編集するときに困ります。

例えば、編集しやすいように適当な長さの小節をグルーピングして、わかりやすく名前を付けておいたとしても....

Cubase VST/24 3.7の場合(専用フォーマットで保存しておけば、保存したときの状態に戻れます)

一度SMFにしてしまったら、元の状態には戻りません....

Cubase VST/24 3.7の場合(SMF形式で書き出したものを、再度読込んだ状態)


私のはWindows 98です.......後いただいたのと違うところは、”MIDI登録名”が”MIDI設定名”その下のところは”標準”でなく”既定値”となっております。
MIDIプロパティに表示されているドライバの種類はPCによって違います。 これはPCによって導入されているソフトが異なるからです。ここに表示されるのはドライバーの固有名詞です。
名称からおおよそのことがわかるので解説しておきます。
後違うところは、”MIDI登録名”が”MIDI設定名” その下のところは”標準”でなく”既定値”となっております。
お使いのPCでは”単一のMIDI機器”ではなく”ユーザー設定”のほうにチェックがついていると思います。 ここは”単一のMIDI機器”をONにしてください。そうすれば”既定値”が無効になります。 さきほどの図の”標準”は無効の状態になっています。

Windows95の場合↑
Windows98の場合↑

"ユーザー設定”はMIDIチャンネルごとにMIDIドライバーを使い分けたい場合に使用しますが、 この設定はシーケンスソフト側からの設定が可能です。多くの場合、シーケンスソフト側で設定するほうが便利なため、 この画面では常に「”単一のMIDI機器”を選択する」と覚えておけばよいでしょう。




質問内容(その3)
マルチメディアのプロパティのMicrosoft GS Wavetable SW SynthのかわりにMPU−401(3)を選びましたら、今度はDドライブに保存した全てのmidiファイル(ダウンロードしたものもです)が再生出来なくなりました。どういたしましたらよいのでしょうか?

A
MPU-401は使用できない状態になっているはずです(確認しなくてよいです)。 ファイルが保存されているドライブは無関係ないはずで、どこにあっても鳴らないはずです。

さて、では”どのMIDIドライバをハイライトにしておくべきか”という問題です。 MIDIファイルをダブルクリックしたときに常にXP30でならしたいのならば、 個人的な見解ですが、” l__Roland XP-30”がよいと思いますが、 PCを使う場合に常にXP−30の電源がONとは限らないならば "FMシンセサイザ(2)" を選んでおけばよいと思います。
”Microsoft GS Wavetable SW Synth”でも構いませんが、こちらの方がPCへの負荷が大きいはずです。

"FMシンセサイザ(2)"よりは”Microsoft GS Wavetable SW Synth”のほうが音がよいはずですが、 ちゃんとしたシンセ(XP−30)をお持ちなのですから、FM...もMicro....のそちらも、 あなたにとっては”目くそ鼻くそ”です。それならば負荷が小さいほうがよいのではないか、ということです。

Cakeの設定のどこかに”MIDI setup”のような設定画面がないでしょうか? 探してみて下さい。そこでWINDOWSのMIDIプロパティに表示されていたドライバが選択できるはずです。 MIDIプロパティでどのドライバがハイライトになっていても、Cakeを使う場合はCake側のMIDIドライバ設定が優先されます。




質問内容(その4)
返事をいただくまで実は"Roland Serial MIDI Out A"にいたしましたところ Cakewalkで音楽を作ろうといたしましても音が全然出なくなり、 もとの"Microsoft GS Wavetable SW Synth"を選び直しましてもダメでした。
Cakewalk MIDI Port の設定で色々試しましてもやはりダメでしたので、もう一度Cakewalkをインストールしましょうと思っておりました。 その時メールをいただきましたので、"FMシンセサイザ(2)"をさっそく選びましたら、保存してあったMIDIファイルも再生出来るようになりましたし、Cakewalkでも音がでました。

XP-30には以下のMIDI PATCHがありますが、GMが一番対応しているとかですので、 なるたけGMの中のものを使ってなんとか音を作って行こうと思っております。


A
CakeのMIDIドライバの設定も”FMシンセサイザ(2)”になっているとしたら、XP-30は鳴っていないはずです。 もし、XP-30がシリアルケーブルを使用してPCと繋がっているのなら、設定すべきドライバーは"Roland Serial MIDI Out A"の方です。
この図のような流れになるはずです。

GMサウンドセットの中に、あなたにとって必要な音がそろってるならば良いですが、 まともなシンセサイザーであるXP-30を使用しているのにあえてGMサウンドセットにとらわれるのはXP-30が宝の持ち腐れになってしまいます。
まともなシンセにとってGMサウンドセットはオマケのようなものです。ちょっともったいないですよ。

それと最後に重要な点を一つ。このページに長々と書いたことの多くは、MIDI規格の解説ではなく、 PCでMIDIを使う場合のあくまでもパソコンの知識情報であることを覚えておきましょう。

MIDIはパソコンの規格ではないので、パソコンを使わないMIDIユーザーはいっぱい居るのです。 それらの人々は、このぺージで解説したことは知らないんですよ。





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