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■VSC-88をOMSを介してMIDIシーケンス・ソフトから使用する方法 (Macintoshの場合)

このページはローランド社ソフト・シンセサイザー VSC-88をOMSを介してMIDIシーケンス・ソフトから使用するための環境設定を、 当方が実施した作業内容に沿ってまとめたものです。 当方自身OMSの使用は今回がはじめてであるため、今一つ要領を得ていないと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、 これから同じ事を実施しようとしている方、および実施したけれど上手くいかないかたの参考にはなると思います。

はじめに当方の環境およびソフトウェアのバージョンなどについて整理しておきます。

Macintosh
Power Macintosh 8500/150 (CPU;PowerPC604 150MHz, RAM 96M), MacOS 8.1
VSC-88
VSC-88H Version 2.0-E(Mac/WINDOWSハイブリッド, 製品版)当方は英語版をインストールしています。
OMS
OMS 2.3.1 英語版(Cubase Audio VST 3.5 アップデートCD-ROMに入っていたものを使用)
シーケンス・ソフト
Cubase Audio VST 3.5 英語版(OMSに対応しています)


OMS (OPEN MUSIC SYSTEM) について

OMSはMIDIアプリケーションとMIDIハードウェア間のデータ受け渡しを行う Machintoshの機能拡張で、 Apple社製ではなくサードパーティ(米オプコード・システム社)のプロダクトです。

VSC88を単独で使用する場合にはOMSは必要ありません。他のシーケンスソフト等から使用する場合に必要となります。 OMSのようなMIDIマネージメント・ソフトには他に MIDI Manager(Apple)、Free MIDI(マーク・オブ・ザ・ユニコーン)があり、 VSC88はこれらに対応していますが、現時点でマック環境でもっともポピュラーなのがOMSです。

なおシーケンスソフトの中には、OMSに対応はしていても、必要時以外はOMSの使用を推奨していないものがあります。


OMSをインストールする前のVSC88とシーケンスソフト

インストール済みの VSC88をOMS経由で他ソフトから使用可能にするには、VSC88の[MIDI]メニューの[MIDI Driver setup] を開き、”Use OMS”をチェックする必要がありますが、OMSがインストールされていないと下に示すように、チェックすることはできません。


一方シーケンス・ソフトのほうも、OMSをインストールする前では、VSC88らしきMIDIメッセージの出力先は見当たりません。

図では”Modem1-8”までの出力先を選択可能になってますが、これは私のMACに8ポートのMIDIインタフェースが繋がっているためです。


OMSのインストール

ではOMSのインストーラーを実行し、OMSをインストールします。手順はOMSのマニュアルを確認してください。 私の場合は標準的なインストールを実施してみました。

インストールを開始するといくつかの確認メッセージがでて、最後に再起動を要求されます。


OMSインストール後のVSC88とシーケンス・ソフトの状態

OMSのインストールが完了し、MACを再起動したのちVSC88を起動し、VSC88の[MIDI]メニューの[ドライバ設定]をみると、 OMSの使用が選択可能になりました。VSC88がOMSの導入を認識したわけです。
この時点ではOMSのセットアップ(インストール後に行う環境設定のことです) を行っていないので、私はとりあえずこのままにして先に進むことにしました。

シーケンスソフトの方はこの時点では何も変化がありません。MIDIメッセージの出力先としてOMSやVSC88らしきものは、まだ見当たりません。 こちらの方もとりあえずこのままにしておきます。


OMSのセットアップ(環境設定)

OMSのインストールによってハードディスクに作成される”OMSアプリケーション”フォルダにある"OMS Setup”を起動して、 OMSの環境設定を行います。ここでもいくつか質問がきます。

私の環境ではクイック・タイムが使用不能になっているようでした。このページでは当ページではVSC88を使用するのが目的のため、 これは無視することにしました。

次にOMSのMIDI SETUPを実施しました。今回はVSC88だけが目的なので、 モデムポートとプリンタポートのいずれもチェックせずに実施しました。 この作業自体はは必要ないのかもしれません。 また、必要に応じて"Run MIDI in background" をチェックしておきます。 "Run MIDI in background"の目的に関してはVSC88のオンラインヘルプに解説があります。 この画面では図は省略してありますが、ここでも確認メッセージが来る場合があります。


シーケンスソフトのOMSのセットアップ

このページのサンプルに使用しているシーケンス・ソフト(Cubase)は、OMSがなくても動作するシーケンスソフトの一つです。 そのせいか、OMSを経由してMIDI情報をやりとりすには、 次の図のようにして、OMSを使用することを指定する必要があります。 なお、指定した内容は次回の起動時から有効になるようなので、一度Cubaseを終了し、再立ち上げする必要があります。

シーケンス・ソフト(Cubase)を再起動すると、MIDIメッセージ出力先の選択肢が”OMS使用指定”前とは明らかに変わり、 OMSを認識していることが確認できました。
ただし、この状態ではMIDIメッセージ出力先としてのVSC88は見当たりません。


VSC88のOMSセットアップ

ここで、次に先ほど保留にしていた、VSC88へのOMSセットアップを実施してみました。VSC88の[MIDI]メニュ−の [ドライバ設定]で”Using OMS”をチェックします。

次に、新たに[MIDI]メニュ−に加わっている[OMS Setup]を開きます。 ここで、"Cubase”が選択可能になっているように見えますが、実際にはうまくチェックすることができませんでした。


ここで一度試してみましたがVSC88にMIDI情報は届きませんでした


OMSコンポーネントの追加インストール

VSC88のヘルプをみると「IAC Driverが必要.....」のような記述があり、追加のインストール手順が載っていました。 VSC88はどうやらこのIAC Driverというのを経由してMIDI情報を受信するようです。
ヘルプの手順にしたがって、再びOMSのインストーラを起動し、IAC Driverだけを追加でインストールしてみました。

IAC Driverというのはアプリケーション・プログラム間でMIDI情報をやり取りするためのドライバです。 この場合のアプリケーションとはシーケンス・ソフトとVSC88のことです。 つまり、シーケンスソフトでIAC Driverに対してMIDIメッセージを送信するように指定すれば、 OMSがVSC88にMIDIメッセージを送信してくれるわけです。

インストール後にMACを再起動し、VSC88の起動したところ、OMSのドライバセットアップが動き出しました。 今度は先ほどインストールしたIAC DriverがIAC Driver #1というかたちで追加され、 VSC88のOMSセットアップからIAC Driverが選択できるようになっていました。

このバス(BUS)というのは、目に見えない MIDIケーブルと解釈すればよいでしょう。 "BUS1"というMIDIケーブルの片方のプラグがVSC88のMIDI IN端子に繋がったわけです。
この1本の”見えないMIDIケーブルの中をMIDIチャンネル1番から16番までのMIDIメッセージが流れるわけです。

次にシーケンス・ソフトを起動します。MIDIトラックのMIDIメッセージ出力先を選択しようとすると、 今度は出力先リストの中に"IAC BUS #1"というのが追加されてました。 "BUS1"というMIDIケーブル”のもう一方のプラグがシーケンスソフトのMIDI OUT端子に繋がったわけです。

手持ちのSMFをシーケンスソフトに読み込み、 すべてのMIDIトラックのMIDIメッセージ出力先をすべてIAC BUS #1に変更し、 PLAYボタンを押したとところ、VSC88が鳴り始めました。

IAC DriverというのがシーケンスソフトからOMSを経由してVSC88を使用する場合のポイントです。




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